紙加工の会社さんへ工場見学に行ってきました!
弊社社員数名と共に株式会社 東北紙業社(加工会社)さんへ工場見学に行ってきました!
弊社東京支店ではなかなか加工現場を実際に見ることがないので、とてもありがたい機会をいただきました…!
東北紙業社さんは、墨田区両国にある少し特殊な抜き加工を得意とした会社さんです。
(詳しくはHPを御覧ください!→http://tohoku-shigyosya.co.jp/)
厚紙、薄紙、大判、はたまた紙以外も抜き加工を行えるすごい加工会社さんです!
現在はデザイナーさんからの依頼が多く、他の加工会社さんと協力してお仕事を行うことも多くあるそうです。
今回は抜き加工機の見学をさせていただきました!
プレスは自動ですが、紙送りは手動で行っており、職人の技を感じました…
そして今回の工場見学でTIPS広報中の人が特に気になっていたのはこの“紙象嵌(かみぞうがん)”です…!
土台となる厚い紙に別の薄い紙をプレスで嵌め込む加工方法です。
螺鈿など、土台となる素材に別素材を嵌め込む加工の紙バージョンだそうです。
紙象嵌は古くから伝わる技法ですが、現在は紙象嵌の技術を継承する会社が少なく、
貴重な加工となっています。
私も東北紙業社さんの名刺をいただくまで紙象嵌を知らず、
こんなに面白い加工があるのか…!と感動しました。
紙象嵌の加工方法はこんな感じです↓
※あくまで一例を簡易的に図にしています。デザインにより方法は変わります。
↑型も見させていただきました!
紙象嵌は紙の風合いを活かしたり、印刷紙をそのまま嵌め込みたい際などに使われるそうです。
プレスされた部分が少し凹むので、ぷっくりとして見えるのもとてもかわいい加工です!
紙だけでなく、笹や焼海苔なども象嵌した経験があるそうで…!
そんなものまで出来てしまうのか…?!と驚きを隠せませんでした。
また、東北紙業社さんが手掛けた作品や製品もたくさん拝見させていただきました。
デザインのひきだし等で見たことのある作品もあり、見ていてとても楽しかったです!
加工を知らないと浮かばないような作品ばかりでとても勉強になりました。
抜き加工は細かくても最低1mmまでだそうなのですが、
それ以下の細かい加工を行った際のものも見させていただいたのですが、細かさに驚きました…!
おまけで世界で一番薄い紙もいただきました!重さが感じないくらいに軽かったです…
無くならないように大事に持ち帰りました🚶♂️↓
様々な紙加工を拝見させていただき、改めて紙加工は奥が深いな…と思わせていただいた工場見学でした!
また、“どういった思いでこの作品(商品)を作りたいのか”をとても大切にされている
東北紙業社さんの仕事への姿勢がとても素敵でした。
紙加工が面白かったり素敵な分、そちらに目が行ってしまうと思うので、
どういった意図で制作するのか、目的を見失わないように案件と向き合っていくことが大切だと感じました。
広告や本など、様々なもののデジタル化が進む中、紙加工は実物でしか味わえない感動を与えてくれる
とても価値の高いものだと思います。
今回工場見学させていただいた経験を活かし、ぜひ紙加工を活かした素敵な紙製品を制作したいと思いました!
株式会社 東北紙業社 HP▶ http://tohoku-shigyosya.co.jp/